Sunday, January 30, 2011

天才

「幼き日より、自らを天才と意識する者は、凡人に終わる。」リヒテンベルク

 私はランゲ・アイヒバウムやエアスト・クレッチマーの話をよく精神科医とします。が、彼らは一様に口をそろえて閉口します。天才とは稀有な存在であり、天賦の才を備えた者である。よく人々が、秀才を努力の人と呼び、天才を才能の人と呼ぶのを聞くと、苦笑してしまいます。そもそも、天才の努力と秀才の努力の差には大きなひらきがあります。これは大げさでない例えですが、秀才の努力を一として、天才の努力は百ほどあるでしょう。「書物は、人を博学にはするが、人間にするものではない。」レッシング。人々がこぞって努力という言葉を口にするのを見て、彼らに努力の意味を訊いてみたことがあります。彼らは、平凡俗俗たる、「本をよく読む人」とか「がんばる人」とか訳の分からないことを言っていました。率直に言えば、本など時間と根気があれば、読めるものですし、がんばることに関しては、まったく意味が分かりません。例えば、過労死するぐらい仕事をした人ががんばる人なのでしょうか? そうだとしたら、日本だけでも、年間何万人もの天才がいることになります。ランゲ・アイヒバウムはその著書「天才」の中で、「天才とは大衆心理に根ざしたものである。」「天才と精神疾患の因果性は、結局、幾重にも綾をなした人格の複雑な構造が人々に戦慄感と神々しさを覚えさせ、それが人々の心理に強い印象を与えるからである。」とか述べています。まったく、意味が分かりません。仮に、天才がそういうものであるとしたならば、彼らの莫大な創造力の説明がつかなくなります。カール・ヤスパースも「真の天才の創造性に迫っていない。」と、アイヒバウムを揶揄しました。確かに、その通りです。ゲーテにしても、シェイクスピアにしても、その作品量はすごいものです。到底、凡人などには、書けない量です。よく哲学の世界では、ヴィトゲンシュタインを天才と呼ぶ人がいますが、それは明らかに違います。彼の「論理哲学論」にしても、そのほとんどがショーペンハウアーの本からの剽窃です。そのショーペンハウアー自身もいみじくもこう言っています。「天才は、天才に惹きつけられ、凡人は、天才を避ける。」。ということは、やはりヴィトゲンシュタインも天才ではなかったのか?ということになってきますが、それも違います。私見を述べさせていただくと、ヴィトゲンシュタインは、非凡ではあったが、天才ではなかったと思います。
 天才とは、デモーニッシュなものが備わったものである。万物のすべてを超越し、それを形象として描き出す。天才には、観相学的に述べて、額がせりあがった人が多いです。その理由として、前頭葉の過度な発達が原因にあるでしょう。ニューロンやニューロンから信号を受け取る受容器が、異常に発達した結果、前頭葉が大きくなった可能性が考えられます。そして、前頭葉の過度な発達のせいで、本能をつかさどる脳幹の作用が抑制され、子孫繁栄に大きな影響を与えるというのも十分考えられます。しかし、それでは解けない謎が多々あります。感情をつかさどる側頭葉の発達も、おおきく天才の創造力には関係しています。「非凡な人とは、感情的である。」デカルト―エリザベト書簡。したがって、側頭葉の一次運動野がもっとも関係してきます。だが、ここに一つ現代の神経心理学の考察を総和するのも面白いでしょう。なるほど、彼らは脳についてよく調べるが、結局のところ、つまり原点回帰をするのが常です。感情を司るはずの最も蛮族的機能を有する脳幹。その上に徐々に形成される脳中皮質、新皮質。なら、それなら前頭葉の新皮質が最も進化しているはずの天才が、なぜかくもあれほど感情的なのでしょうか? これで現在のしかも細辛の神経学者たちに為される重要な問いかけでもあります。それにほとんどの天才たちには高機能広汎性発達障碍が見られます。そのため、彼らは言語をつかさどるウェルニッケ中枢の発達が遅れることがしばしばあります。けれども、それとは反対に言語の習得に優れた天才がいるのも事実です。だが、それも一時の高揚期、すなわち霊感を受けた時に、限られているのです。ゲーテはその良い例でしょう。彼は、七歳の時に、ラテン語やギリシャ語など、およそ七ヵ国語をマスターしました。

Saturday, January 29, 2011

大いなる曙光

 神は所詮、私の前にひれ伏すしかない。神が死んだという陳腐な言葉は容認できない。適切な言葉で借りれば「ローマ法王庁の崇拝する、諸々の宗派が信仰する諸々の愚か者たちよ! 神は死んだ! 私が新たなる創造主であり、神である! ひれ伏せ人民ども!」

 さて、こんな危ない人の小説はタダで読めますので以下に記載します。
http://www.lulu.com/spotlight/masatakimizuka

ハイル・ヒトラー!

 と題名を銘打ったものも、私はナチス親衛隊隊員ではない。連隊長である! と冗談はここまでにして本題に入ろう。まずは注目してもらいたい作品がある。その作品は私の処女作であり、なおかつ一番思い出のこもっている作品である。

PDF版は無料なので是非、読んで下さい。
http://www.lulu.com/product/file-download/%e7%ab%9c%e3%81%ae%e5%b0%8f%e5%a4%aa%e9%83%8e%e3%80%80%e7%ac%ac%e4%b8%80%e8%a9%b1/14701693?productTrackingContext=author_spotlight_93220258_

もし本で買いたい人は以下まで
http://www.lulu.com/product/hardcover/%e7%ab%9c%e3%81%ae%e5%b0%8f%e5%a4%aa%e9%83%8e%e3%80%80%e7%ac%ac%e4%b8%80%e8%a9%b1/14699474?productTrackingContext=author_spotlight_93220258_